玄 black, profound 書道作品 japaneseart japanese calligraphy 書家 田川悟郎 Goroh Tagawa

玄 black, profound 書道作品 japaneseart japanese calligraphy 書家 田川悟郎 Goroh Tagawa


gen : black, profound
135/365 : 2018/5/15


東洋には古くから、すべての存在の根源は光のさしてくるところではなく、深い闇の奥にあるという考えかたがあります。

明るい部屋にりんごがひとつ置いてあれば、そこにはりんごがひとつあるだけと信じて疑わないのに、まっ暗な部屋では何かよからぬものがあれこれと転がっているんじゃないかと妄想してしまう。

生き物としての危機管理の本能のようでもあり、ひととしての業のようでもあり。


(げん)

『老子』第1章に「玄のまた玄、衆妙の門」とあるように、存在の根源にある幽遠にして神秘的なものをあらわす。色としては黒。それは「天地玄黄」といわれるように本来天の色である。また「玄酒」といえば祭礼のさいに酒の代用とされる水を意味する。哲学として「玄」をとくに強調したのは前漢末の揚雄が「易経」になぞらえてつくった「太玄経」であり、また「老子」の「無」に基礎をおく魏・晋の哲学は「玄学」とよばれた。
… 世界大百科事典より