凍蝿 漢詩 書道作品 japaneseart japanesecalligraphy


凍蝿

itehae : winter fly
064/365 : 2018/3/5


南宋時代の中国の詩人、楊萬里の作品に「凍蝿」という漢詩があります。冬まで生き延びたハエが、陽のあたるあたたかい窓辺を行き来しながら凍えた手をすりあわせている情景を描いたこの詩については、「頑張って生き延びるハエをあたたかく見まもるきもちを詠ったもの」なのか、あるいは「媚びへつらいながらしぶとく生きる人間をハエになぞらえて揶揄したもの」なのか、二通りの解釈があるようで。

詠った楊萬里の真意は今となっては確かめようがありませんが、窓際で手をスリスリしていたこのハエ君の真意となるとこれまたまったく別のところにあるんだろうし。だからおもしろいんだろうなぁ。

真実は受け取ったひとの数だけある。
真実ってそういうもんですよね。


楊萬里 「凍蝿」

隔窗偶見負暄蝿
雙脚挼挲弄暁晴
日影欲移先會得
忽然飛落別窗聲