汲古 きゅうこ 温故知新 言葉 書道作品 japaneseart japanesecalligraphy


汲古

kyuko : learn from the past
012/365 : 2018/1/12


先達の足跡に学べという意味の故事、ことわざがいくつかあります。書の世界でも、まず最初の一歩は手本をまねて書く「臨書」というトレーニング、先日書いた「 守破離 」の「守」のステップからはじめるのが一般的。

好き勝手に書き始めたボクのような外道はそんなことおかまいなしに書くわけですが、ひととおり思いつく限りの運筆を表現し尽くしたところで、遅かれ早かれ底が見えはじめ、やがて行き詰まる時期をむかえます。ボクの場合はそれでも書以外の「何か」からインスピレーションを得ようと四苦八苦。最後の悪あがきです。それでも何も出てこないときにはいよいよ書の世界にヒントを貰いにいくんですが、そんなカスカスのカラカラに枯渇した眼で見る先人たちの遺作の迫力たるや。「守破離」のステップとは真逆のアプローチながら、何もわからずただひたすらお手本をまねる作業よりもボクにはいいクスリになるようです。

なんでもかんでも古いものがいいとは思いませんが、百年、千年の時を越えてなお見る人の心の琴線をふるわせるものには学ぶべき何かがあるなと。年始早々に迎えたカベの前にぽつねんと佇みながら考える47歳の春です。


余談ですが、そのむかし明朝時代の中国にあったといわれる「汲古閣」という蔵書館には、8万4千冊もの書籍が収蔵されていたとか。1600年代にそれだけのアーカイブがあったとはさすが中国。歴史の厚みが違います。